新社会人向け マネーセミナー いただいた質問にお答えします!

Q:今までは仕送りで生活していて、生活費は両親に払ってもらっていたので、これまでとは異なるお金のやりくりをしなければいけないことが不安です。上手にやりくりするためのポイントはありますか?

A:まずは、自分の手取りだけで生活できるよう、支出を記録し、それをもとに予算を立ててみることが大切です。どうしてもお給料の中でやりくりしていかなくてはなりません。生活が成り立たない、貯蓄ができないといった場合には、節約できるものがないか見直してください。スキルアップして手取りを増やすとか、将来的に転職して手取りを増やす方法もありますが、まずは手取りの範囲内で生活できるようにしましょう。

 

Q:貯蓄を増やせるような家計管理ができるか不安です。計画的な預金・積み立てをするために、実際に何をしていくのが良いでしょうか?

A:貯蓄の基本は「先取り」です。まずは月3千円でも5千円でも、確実に貯まる仕組みを作りましょう。会社の財形制度や、銀行の積立制度を利用することが大事です。

次に目標額を決めます。まずは生活費1か月分。それができたら3か月分、6か月分と貯めていきます。6か月分が貯まれば、もし何かあって収入が途絶えることになっても当分はしのぐことができます。6か月分が貯まったら、そこからは目的別の貯蓄(車・結婚・資格取得など)をスタートさせましょう。

 

Q:一般に生活する中で、どのようなことにどのくらいお金がかかるのですか?

A:一言で言えば、人それぞれです。まずは一か月でも自分の支出を記録してみましょう。

そのあと、一か月の支出を固定費とそれ以外の支出に分類します。

固定費とは住居費、水道光熱費、通信費、保険料など、毎月ほぼ決まった金額を支出する費目のことです。

固定費をなるべく抑えられるようにすることと、固定費以外の支出については、ひと月いくら使えるのか把握し、その範囲内でお金を使うようにしましょう。将来に向けて、少しずつ貯めることも必要です。

 

Q:奨学金をきちんと返済できるかどうか不安です。

A:まずは、いつから返済が始まるか確認しましょう。JASSOの場合は「貸与終了月の翌月から7か月後」から始まります。余裕のある時には繰り上げ返済もできます。返済が難しい時には「救済制度」の利用も検討しましょう。また、奨学金の引き落とし口座と給料の振込口座が違うと、うっかり返済が滞ることもありうるので毎月きちんと残高を確認しましょう。 

 

Q:保険の中でも、満期になったらお金が返ってくるものがあると聞いたことがあるのですが、どういった保険がお得なのでしょうか。 

A:保険の中には満期金を受け取れる保険や、解約したらお金が一部戻ってくる保険があり、一般的に貯蓄性のある保険と言いますが、現在の状況では貯蓄目的で保険を利用することはおすすめしません。

現在は、貯蓄目的でお得な保険というものはありません。満期になって受け取ることができる金額より、支払う保険料の方が多いからです。

保険は万が一に備えるものです。保険料はあくまで保障のためのコストと考え、必要最小限にし、それとは別に、貯蓄は貯蓄として少しずつ積立して行きましょう。

 

Q:社員寮に住む予定です。火災保険は入る必要がありますか?

A:社員寮や社宅等の火災保険については、借りる本人が契約するケースと会社が契約するケースがあります。住む前に案内があるはずですが、不明な場合は会社に問い合わせてください。

 

Q:就職先が公益財団法人なのですが、その場合は社会保険の種類はどこに当てはまるのでしょうか。

A:公務員ではないので、普通の会社員と同じです。

 

Q:将来フリーランスを目指しています。気をつけておくべきことはありますか?

A:将来フリーランスを目指す方は、会社員より公的保障が薄いので、万が一の場合や老後のために、貯蓄や保険など自分で備える覚悟が必要です。フリーランスになる前に税金や社会保険について勉強しましょう。

 

Q:資産運用はやるべきでしょうか?

A:低金利の今、預金だけではお金は増えません。これからは資産の一定割合を運用していく必要があるでしょう。「長期・分散・積立」が資産運用の王道と言われています。若いうちから始めれば、時間がたっぷりあるので有利です。資産運用と言っても短期間で買ったり売ったりするのではなく、NISAやiDeCoを利用して、必ず少額から、短期間での値動きに動じない精神(?)で、コツコツ続ければ、20年後30年後にはプラスになっている可能性が高いと思います。緊急予備資金(もしもの時に備えた生活費の3~6か月分)が貯まったら、余裕資金で少しずつ始めましょう。

 

Q:悪徳商法に引っかかってしまわないか不安です。

A:「悪徳商法」に関しては、ラクしてうまい話は絶対ない、と肝に命じましょう。万が一引っかかってしまったことに気づいた場合は、絶対に一人で悩まず相談窓口に連絡しましょう。

 

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