※2022年のデータに更新しています。
学園生協生協ルームガイドがお部屋を紹介した今年度一人暮らしを始めたの新入生のデータと、毎年全学生からサンプリングで生協が行っている調査から、平均的な学生生活を見てみます。
ひとり暮らしと実家通学の比率
まずは、北海学園大・北海商科大の学生約8千人の内、札幌市内や近郊の実家から通学している人と、実家を離れ一人暮らしをしている人の比率を見てみます。
年によって、又は1年間の間でも変動はありますが、おおむね75%の学生が実家から通学しています。少し遠い街からJRなどで通学していて、在学中に一人暮らしに切り換える人もいますが、比率としてはやはり一人暮らしは4人に一人の割合、少数派ということになります。
ひとり暮らしの形態は?
北海学園には学生寮がありません。昔は主流だった食事付きの下宿は物件数自体が、かなり少なくなりました。アパートのような個室で食事提供がある「学生会館」がそれにかわる形態としてあります。いずれも空室数が少なく早期に埋まってしまいます。
結果的に96%の新入生が自ら自炊する「アパート・マンション」を選んでいます。
家賃の相場は?
下宿・学生会館をのぞくアパート・マンションに入居した22年度新入生の平均家賃は39,825円/月となりました。傾向としては、女子学生が物件のセキュリティや立地を重視するので、設備や周辺環境の条件から、男子に比べ高めの傾向。
近年の気候変動からエアコン付きの要望が増えていますが、物件数は少なく家賃は大幅に上がるため、5万円以上の比率が上がりました。当然電気料金の負担も大きくなるので、慎重な判断が必要です。
セキュリティ環境は?
物件のセキュリティとして「設備としてのオートロック」や「管理人の存在」などがあります。社会人単身者も多く住む地域なので、女子学生はこうした設備を重視する傾向です。また学園生協では、女子学生には1階のお部屋は出来るだけ避けるようご案内しています。これもセキュリティ上の理由です。当然、家賃にも影響する要因です。
通学徒歩時間は?
北海学園大・商科大豊平キャンパスは地下鉄東豊線学園前駅に直結の立地です。つまり、大学に近いということは地下鉄駅にも近いということ。札幌市内で賃貸物件を探すとき、地下鉄沿線や駅周辺は利便性が高く家賃相場も高くなります。つまり豊平キャンパス周辺は、大学と関係のない社会人などにも人気のある地域なのです。
だからといって、駅や大学から離れた低家賃物件を選んでも、通学に交通費がかかれば2重負担になります。これらのバランスを考慮し、6割以上の新入生が徒歩6〜10分の範囲で選択しています。
大学までの徒歩距離は少し遠くても、スーパーが近いなどの周辺環境も重要なポイントになります。
自転車通学も
徒歩10分以上でも自転車なら半分以下の時間ですが、自転車通学する場合、積雪期が心配になります。しかし実際に積雪期の通学は年間の内1.5ヶ月程度。札幌では12月中旬からが積雪期ですが、年末年始を超え1月9日頃から講義再開し1月末から2月4日頃まで試験、その後は4月まで春休みとなるからです。
もちろん、部活・サークル活動などで春休み中も登校する人もいます。各自の学生生活をどう過ごすかによって判断が分かれるところです。
ネット環境
近年、競合上の理由から「インターネット無料」を謳う物件が急速に増えおり、今年度は8割以上の人がネット無料物件に入居しました。
無料のネット接続はありがたい設備ですが、品質は物件により差があるようです。情報セキュリティ上の心配や通信速度への不満(夜になると遅くなる、など)も聞こえてきます。
新型コロナウイルスの影響で学内講義が制限され、自室でWeb講義を受講する事が増えたので、お部屋のネット環境も重要視されるようになりました。物件によっては無料インターネットに不満の方は個人で光回線の契約が出来るところもあります。個人で有料契約する場合は別途4千円/月程度の費用が必要となります。最近はモバイルWiFiルーターを使う方も増えてきましたが料金はやはり4千円/月程度となります。
ひとり暮らし家計収支/仕送り/奨学金など
※以降のデータは昨年度新入生だけでなく全学年からサンプリングし21年秋に行ったアンケートのデータです。これらを参考にして、家賃上限などを決めておくと良いと思います。
21年は札幌市で、ほぼ半年近くコロナ禍による「まん延防止措置」「緊急事態宣言」発令下にあったことから、アルバイト収入が大きく減少、19年には4.5万円程あったものが半減しています。実家からの仕送りが前年比で約4千円増加していますが、アルバイト減収を補うことは出来ず、平均総収入も780円減少となりました。22年度以降、アルバイト収入は回復傾向と見られます。
収入減少に伴い平均支出総額も昨年に比べ約6千円減少、最も減ったのが「食費」で前年より4千円減少となりました。平均家賃は約4万円ですが、水光熱費・ネット回線費用を含む住居費が5万円を超え、前年より2千円程UP。オンライン授業等で部屋にいる時間が長く、冷暖房の使用量が上がったことも要因と見られます。